犬を飼いたい
大学四年生の冬、病気になり、私は弱っていました。
努力して採用された仕事も人間関係も失い、孤独でどん底でした。
ひとり暮らしをしていたアパートに、田舎から出てきて母が看病してくれていましたが、私は絶望感におそわれ泣きわめくか、意識が朦朧とするかのどちらかでした。そんなとき、たまたまテレビで動物番組を放送していました。
子どものころはどんなに頼んでもペットはダメだと言っていたのに、犬が飼いたいと呟くと、ここじゃ飼えないから、うちに帰らなきゃと母は言いました。
なんとか卒論を提出し、逃げるように実家へ帰りました。
出会い
保護犬やブリーダーなど、ペットとの出会いにはいろんな方法があると思いますが、療養中の私にはそれだけのことを調べる気力がありませんでした。
通っている病院の近くに子犬販売と書かれたトリミングサロンがあり、母と寄ってみることにしました。
そのショップは4店舗くらい市内で経営されており、たくさんのコたちを生体展示するのではなく、写真などが載ったカタログを見て、会ってみたいコを指定すると後日ご対面できるというシステムでした。
後日会ったそのコは、抱っこするなり手をぺろぺろしてきて、私はこのコにするぅ^^と決めました。
そして、小さなミニチュアダックスが家族に加わりました。
名前は好きなディズニーアニメから、アリスと付けました。
アリスちゃんと出会ってからの生活
少しずつですが、色も香りも失っていたような私の世界は、アリスちゃんが我が家にきて動き出した気がします。おやつを嗅ぎつけ駆け寄って来たり、おもちゃを投げれば追いかけたりと、彼女は愛嬌を振りまきます。茶色で華奢なからだを抱きあげると、ふわふわな毛が頬にくすぐったく、なんとも言えないきもちになりました。
別々に暮らすようになったけど
病気になってから8年、私は結婚して別の県で暮らすようになりました。アリスちゃんは母に1番懐いていて、住むところが変わるのもストレスだろうと、実家にそのまま飼ってもらうことになりました。小さな友人はシニアと区分される年齢になっていました。
それからさらに2年以上がたった今。実家を出てから、私がアリスちゃんに会えるのは、地元の病院に通院するために帰省したときだけです。それでもたくさん一緒に居たくて、帰省した際は主人だけ先に帰り、私だけ1週間滞在させてもらい、アリスちゃんと過ごす時間を楽しんでいます。
今後も、世界一可愛いアリスちゃんの記事はアップしていきたいと思います。
コロナでなかなか帰省できていないので(お薬は母に病院に行ってもらい、送ってもらっています)、リアルタイムではない情報が多いかもしれませんが、アリスちゃんのキュートでファニーな姿をぼんぼん載せていきたいと思います。
良かったら見に来てください^^