台風の季節
先週の台風は東に反れていってくれて良かったですね。
私の今住んでいる地域は、昨年、川が氾濫して結構な被害に遭いました。
うちのマンションは無事でしたが、近くの道路は泥でぐちゃぐちゃになり、近隣マンションの地下駐車場がダメになってしまったり、地下道のエレベーターは壊れてしまったりと大変でした。
亡くなられた方もいました。
自転車を手に入れた私
一年半ほど前、私は自転車を手に入れました。主人に買って欲しいと交渉を続け、勝ち取ったのです^^
自転車が歩道ではなく車道の端を走るようになってから、主人は車を運転しているとき危険だなと思う自転車が増えたから心配だと言っていました。しかし、行動範囲を広げたいのだと言う私に、落ち着いてゆっくり走ることを条件に買ってくれました。
自転車を手に入れたら1番行きたかった場所は、数キロ離れたところにあるブックオフです。うちからブックオフの方面にはサイクリングロードが伸びており、そちらを利用して行くことにしました。
花咲く道
こちらは、昨年サイクリングロードを通ったときに撮影したものです。4月ごろだったと思います。
花壇のようなものがあるわけではなく、白い花たちはおそらく雑草という扱いをされてしまう花たちだと思います。
それでも元気に咲き誇っていて、白く続く道がとても華やかでした。
サイクリングロードと隣を流れる川の間には、グラウンドやゴルフコースが整備されていました。天気も良く、長閑な午後でした。
自分のきもちがゆったりしていることに気付く
きもちいいな、きれいだな。そんなことを感じながら走っていて、ふと気づきました。
なんだ、このゆったりしたきもちは!
病気になったばかりのころは、頭の中が爆発していて、眠れなくて、絶望と孤独と焦りと、とにかく苦しみから少しでも解放されたくて。可哀そうな私でした。
少し行動できるようになってきても、頻繁に悲しみと混乱は訪れ、希望なんてもてない毎日でした。
そんなだった私が、ちょっとした景色の美しさに感動している。自転車をこいで風を受けて、それをきもちいいと感じている。
私はここまで回復したんだ。
夜、帰宅した主人に、このきもちを話しました。
気付くと私は泣いていました。絶望の涙ばかり流していた私が、病気になってから初めて流した、きらきらした涙でした。
泥だらけになったけれど
昨年の川の氾濫の後、サイクリングロードを通ると、グラウンド横のネットや垣根が、草が絡まって泥だらけになっていました。こんな高さまで水位が上がったのだと驚きました。
グラウンドや芝が奇麗だったゴルフ場には、たくさんの泥が残っていました。
とても悲しかったです。
季節ではなかったので、白い花たちは刈り取られていて、何も咲いていませんでした。
いつになったらまた奇麗になるのだろうと思いましたが、人の力ってすごいですね。数か月後には、泥が片付けられて、もとのような長閑さを取り戻しました。
ここは私のパワースポット
天災はどうにもならないけれど、大雨や台風の季節には、また川が氾濫しないように願うばかりです。
今でも悲しみや混乱はやってくるけれど、それでもまったり落ち着いて過ごすこともできるようになりました。
10年前の自分には、普通のことをして普通に暮らせる日が来るなんて、考えられなかったことです。
一進一退という言葉がありますが、二進一退くらいで、ゆっくりだけど確実に病気は良くなっていっているのだなと思います。
暑さが落ち着いてきたので、またサイクリングに行きたいなと思っています。
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