主人が思う統合失調症患者との結婚 第2回
前回は、私が病気になってからの付き合いや、結婚を決めるまでのきもちを主人にインタビューっぽく聞いて書いてみました。
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読んでいただいた方、反応をいただいた方、ありがとうございました。
自分で思っていた以上に、普段からの読者さん以外からの反応もあったので、また続きを書けたらと思います。
今回は、結婚生活がスタートしてからの話です。
私たちは結婚式を挙げなかったけれど、どう思っている?
〇〇のきもちを尊重しようと思っていたから、必ずしも式を挙げないといけないとは思っていなかったよ。うちの親も〇〇の親も、結婚式は挙げなきゃダメ! みたいな考えではなかったしね。
でも何か記念が欲しかったから、ウェディングフォトは撮りに行ったね。
ウェディングフォトさえ私は少し渋ったけれど、どうしても撮りたかったの?
何かしらの記念を残したかったから、どうしても撮りたかった。親や祖父母にも見せたかった。今撮っておかないと、きっと後悔すると思ったし、〇〇も後悔するんじゃないかと思ったよ。
撮影当日は、〇〇の体調もそんなに辛そうにならなかったし、良い写真が残せたから撮って良かったと思う。お互いの家族もすごく喜んでくれたしね。
ただ、けっこう金額が高かったね!
結婚してみて、自分にとって良かったなと思うことは?
同棲していたころは、〇〇が熱を出したりしても、会社の人に「ちょっと彼女が体調崩して……」とか理由にできなかったけれど、結婚してからは、〇〇が熱を出したら堂々と理由を言って休みをもらえるようになった。他にも、福利厚生が充実したりとか、世間に認められたんだなと思えるのが良かった。
自分のきもちとしては、みんなが祝福してくれたのが嬉しかったよ。もともと一緒に暮らしていたから、生活は変わらないけどね。
むしろ生活がガラッと変わっていたら〇〇の負担が大きかったと思うから、少しずつ一緒に暮らすようになっていったのは良かったね。
じゃあ、結婚して私にとって良かったんじゃないかと思うところは?
ずっと「無職」だってことを嘆いていたから、「妻」や「主婦」になれたことが、良かったんじゃないかと思う。懸賞のハガキや何かのメンバーに登録するにも、「無職」って書いて、落ち込んでいたからね。周りの人から「何してるの?」って聞かれたときに、「主婦です」って答えられるのも、きもちの安定につながっていると思う。
それから、いくつかの本にも書いてあったんだけれど、精神疾患のある人は、結婚している人のほうがしていない人よりも精神的に安定して暮らせるという情報を見たことがある。再発のことだったり、症状の改善だったり、配偶者がいる人の方が、予後が良いみたいだと書いてあった。
だから結婚したことで、〇〇にとってより良い存在になれたように思う。
私のきもち
結婚式に関しては、準備が大変だし、自分のお金がないから主人に多くお金を使わせたくもなかったし、当日どんな体調で迎えられるかも不安だから挙げたくなかったです。
友人関係がとても微妙なので、誰を呼ぶかとかいった選別もしたくなかったです。
式に呼ぶとか呼ばないとか報告さえ無かったとか、自分が嫌な経験をしているので、そういった機会を作りたくなかったというのもあります。
ウェディングフォトは、少し無理をしたけれど、撮りに行って本当に良かったと思います。双方の実家にもミニアルバムを送れたし、自分でもたまにアルバムを見て、嬉しいきもちになります。
福利厚生は本当にありがたいし、私が熱を出したときに、堂々と早退したり休みをとったりしやすくなったというのは、居心地の悪い思いをさせなくなったのなら嬉しいです。
「主婦です」と名乗れるようになったことは、私をとても楽にさせてくれました。今後また何かに挑戦できるようになって、「△△の仕事をしています」とか言える日が来たら良いなと思います。
病気の予後については、今までも十分パートナーとして支えてくれたと思うけれど、そういったことも願って結婚してくれたのは嬉しいです。
以上、主人へのインタビュー第2回でした。
お読みくださった方、ありがとうございました!!
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