統合失調症の私のきもち。

統合失調症の私が感じている病気のこと、病気のまわりにくっついているいろんな悩み、そして日々の生活などを書いていきたいと思います。

【統合失調症4】 治療② 長期の治療を継続していくには

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長期的に治療に取り組む必要がある

統合失調症は、糖尿病や高血圧と同じ「慢性疾患」です。なので、長期にわたって治療に取り組んでいく必要があります。

 

今回は、陽性症状が落ち着いてきたら考えたい「SST」というものについて、そして、家族など周囲の人に心がけてほしいことについてお伝えしたいと思います。

 私の経験も併せてお伝えさせてください。

 

 

SST(社会生活技能訓練

SSTとは、ソーシャル・スキル・トレーニングの略です。

 

【SSTの必要性】

薬物療法によって陽性症状が落ち着いてきたらSST(社会生活技能訓練という治療が行われることもあります。

統合失調症の多くは、思春期など社会に出る前のタイミングで発症するため、患者さんは社会生活に必要な技術や対処法を十分に獲得していません。

 

そこで、学校や職場で生じるさまざまなストレスに対処できるよう練習することで、再発を防ぐことを目指します。

 

精神疾患者向けのデイケアなどでも、こういったことを意識してプログラムが組まれているので、利用できるサービスがあるかお医者さんに確認してみると良いでしょう。

 

ちなみに、私のお世話になっている病院でもデイケアが行われていますが、先生から「あなたには合わないんじゃないかな」と言われ、参加したことはありません。

私のどういったところを見て「合わない」と判断されたか分かりませんが、私の言動を見て、そうアドバイスされたのだと思います。

 

病院内に、デイケアのイベントの写真やそこで作られた作品などが展示されているので、なんとなくの様子をうかがい知れますが、残念ながら私は詳しく知りません。

もちろん、施設によってプログラム内容は異なります。

 

【SSTの例】

統合失調症の患者さんは、日常のあいさつのような基本的なコミュニケーションに困難を抱えていることがあります。

そこで、数人の患者さんがグループになり、社会的な場面を想定してそれぞれが役割を演じるロールプレイを通じ、コミュニケーションの取り方の練習をします。

 

例えば、職場で頼まれたことを断りたい場合に、やんわりと上手に断る方法などを練習したりします。統合失調症の患者さんは、このようなやり取りがうまく行きにくいことが多いとされています。

 

患者さん同士がお互いのやり取りを見て学び、良かった点を伝え合うことで、自信を得ることにもつながります。

 

家族・周囲の支えも必要

統合失調症の患者さんは、通常では考えられないような行動をとってしまうこともあり、家族や周囲の人もつらい思いをしているかも知れませんね。しかし、その気持ちを患者さんにぶつけてしまうと症状が悪くなったり、再発率が高くなることが分かっています。

 

私はまだ大学に通っていたころ、研究室で泣き出してしまったことがあります。そこには友人と先輩がいたのですが、先輩が「え? なになに?」と友人に聞き、「いや、ちょっと……」と友人は言葉を濁していました。このときは既に、精神科に通っていて、そのことを友人にも話していました。

その後、友人から「ああいうときに、周りがどれだけ気を使うと思うの? 友だちだったら気を遣わせたり迷惑かけても良いと思っているの?」と言われ、絶望感が強くなり、症状が悪化しました。

 

実家に戻ってからは、ひとりでいるのがつらかったので私はいつも母にくっついていましたが、買い物に行った際、「フラフラして危なっかしいから、お母さんひとりで行ってくるから車で待ってて」と言われ、車内に残されることがありました。

私は自分がフラフラしていると知らなかったのですが、それが迷惑なんだと感じ、何より不安なときにひとりにされたことがつらかったです。


家族や周囲の人が、病気について正しく理解することで、患者さんと同じ方向を向いて、治療の継続を支えて行っていただけたらと願います。

 

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周囲の人に心がけてほしい3つのこと

【1.病気を知る】

患者さんは、怠けているわけでも、悪意をもっているわけでもありません。また、周囲を困らせようとしているわけでもありません。

統合失調症の病気によって起こっている症状だと知れば、対処の仕方も見えてきます。

お医者さんに尋ねたり、インターネットや書籍などを活用し、そして患者さんのきもちをしっかりと聞いてあげて、病気を知ってください。

 

【2.ひとりで抱え込まない】

簡単に誰にでも相談できてしまうことではないですが、ひとりで抱え込まないことが重要です。

患者会家族会、患者さん同士が交流するピアサポートなどに、積極的に参加してみてください。

 

【3.目標を立てる】

陽性症状が落ち着いた場合も、すぐに行動するのは難しいので、将来の目標を患者さんと一緒に立ててみましょう。

例えば、「家事を覚える」「職業訓練を受ける」「仕事に就く」「ひとり暮らしをする」など、目標を分けて、ひとつずつクリアして行けるようにしましょう。

患者さんの症状がまだ回復していなかったり大きな不安があるのに、無理強いをしてしまうことの無いように、注意してください。そのためには、患者さんとよく話し合いきもちや体調を把握してあげてください。

 

知っていますか?

北欧では、小学校の授業で実際に患者さんから話を聞き、統合失調症について学ぶそうです。日本ではなかなか、そういった環境は整っていないですよね。

子どものうちから統合失調症について正しい知識を得ることは、大変重要なことですよね。

 

 

薬物療法の重要性と副作用について、お知りになりたい方はこちらの記事も↓↓

sentimentalover.hatenablog.com

 

 

〇さらに詳しく知りたい方へ〇

厚生労働省のサイトへのリンクです↓↓

みんなのメンタルヘルス|厚生労働省

 

参考資料:NHKテキスト『きょうの健康