統合失調症の私のきもち。

統合失調症の私が感じている病気のこと、病気のまわりにくっついているいろんな悩み、そして日々の生活などを書いていきたいと思います。

「応用行動分析学」についてちょっと話したい with愛犬

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応用行動分析学とは

私は大学時代、特別支援教育を専攻し、応用行動分析学というものを学んでいました。

聞いたことのない方は難しい話が始まるのかなと思われるかもしれませんが、そんなに複雑な話ではないです。

 

応用行動分析学とは、ある行動の前後に何が起こっているかを分析して、前後の環境を操作することで問題行動などを解消する方法です。

 

ちょっとこれだと、ナニイッテマスカですね。

 

具体例をあげます。

 

お菓子を奪ってしまうお兄ちゃん

お兄ちゃんが、いつも弟のオヤツを奪ってしまうという問題行動があったとします。

 

その前に何が起こっているかを観察すると、お母さんがおやつを渡してすぐどこかに行ってしまい、お兄ちゃんがオヤツを奪うところを見ていないという状況があるかもしれません。

もっとさかのぼれば、お兄ちゃんは食事の量が足りていなくて、とてもお腹が減っているかもしれません。

 

その後に何が起きているのかを観察すると、弟がオヤツを奪われたと泣くかもしれません。

そこにお母さんが戻ってきて、弟には新しいオヤツを与え、お兄ちゃんのことは厳しく叱っていないかもしれません。

 

こういった前後の環境を分析すると、お兄ちゃんはとてもお腹が減っているから、お母さんが見ていないタイミングで弟のオヤツを奪い、奪ったとき弟が泣いても苦にならず、お母さんからも叱られていないということが分かります。

 

この環境が、お兄ちゃんの「おやつを奪う」という行動を強め、繰り返させているのです。

 

この前後の環境を変化させることで(適切な食事量を与える、オヤツを奪うのはいけないことだと教える、お母さんが見ている場所でおやつを与えるなど)、オヤツを奪うという問題行動を解消していく分析方法が応用行動分析学です。

 

自閉症などの、発達に課題のある子どもの問題行動を適正な行動に変えることに、初めて成功した治療法です。

 

例えば、お手伝いをして欲しかったら

「お手伝いをして」とお願いしても、やってくれない子どもがいたとします。

ここで、ご褒美になるものを用意します。

(正確にはご褒美とは少し違うのですが、分かりやすくご褒美とします)

 

「飴を1つあげるから、お手伝いをして」とお願いしてもその子がやってくれないとしたら、飴はご褒美として機能していません。

これをチョコレートに変えることでお手伝いをしてくれるのなら、チョコレートはご褒美として機能しています。

こちらが勝手にご褒美はコレとするのでなく、相手の行動を実際に引き出せるご褒美を設定するのが必要です。そして、ご褒美と一緒にたくさん褒めてください。

 

チョコレート1つでお手伝いをしてくれるようになったら、チョコレートの代わりに、メダルを渡すようにします。メダルが3っつ貯まったらチョコレートと交換、というふうに、ご褒美の頻度を下げます

今いくつ貯まっているか分かるように、視覚的に示してあげることが必要です。

チョコレートをもらえない回があってもお手伝いができたら、メダルの意味を理解していると言えます。ここでもたくさん褒めてください。

 

これを、さらにメダルが5つ、7つと貯めないとチョコレートがもらえなかったり、メダルは関係なく、もらえるときともらえないときがランダムで発生するようにしてもお手伝いができたら、「お手伝いをする」という行動が形成されていったと言えます。

 

最終的には「褒められる」という、モノではないものをご褒美と感じてお手伝いができるようになることが理想です。更に言えば、部屋がきれいになった」「充実感を得られた」「家庭での自分の役割を果たせた」といったことがご褒美と感じられたら、素晴らしいです。

それが難しければ、周囲がこの程度なら良いだろうと思えるご褒美で、お手伝いが行えるようになったらOKでしょう。

 

学校などの集団行動をする場であれば、理想的な行動にシール与え、その数を表彰するといった方法もあります。表彰されることを「ご褒美」と感じられるかが大事です。

お菓子やオモチャなどの「モノ」から始めても、感謝の言葉などの「コト」をご褒美として感じられるのが1番理想的です。

 

こんな感じで、問題行動を減らすだけでなく、望ましい行動を増やしたりするのにも有効な方法です。

 

何をご褒美と感じられるか

ここで、相手によって差が出てくるのが、何をご褒美と感じられるか、です。

人によっては、褒められたり感謝の言葉を言われることが、ご褒美として機能しづらいこともあります。

知的能力や年齢、嗜好などによってかわってくるので、このご褒美でこのぐらいできれば良いかなというラインを、相手を見て設定してあげてください。

 

愛犬アリスちゃんを自慢したい

ところで私の愛するアリスちゃんですが、この子は本当にお利口さんなんです。

実家では夕食の際、アリスちゃんはゲージのベッドに入って待機するルールなのですが、促さなくても自分から入れることが多いです。

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アタシ、ハウスしたわよ~

これだけでもお利口なのですが、家族が気付かずに誉めてあげていないと、「フンっ」と鳴いてアピールしてきます。

「アタシ、ハウスしてるんですけど、褒めなさいよー」と言うことです。

みんなして褒めると、満足そうにベッドで寛ぎ始めます。

 

これ、応用行動分析の視点で見ると、犬が誉め言葉をご褒美と感じられて望ましい行動ができるって、すごいことなんですよね。

オヤツに釣られてできるのでも賢いですが、周囲に褒められることを自分のご褒美と感じられるなんて、かなり能力が高いです!

 

私はこのことを家族に力説するのですが、いまいちピンとこないようです。

ごちゃごちゃ言わなくても、アリスが賢いならそれでいいじゃないと言った感じ。

 

反応の悪さに、この家族よりアリスちゃんの方が賢いのではと思い、イライラして声を荒らげて説明してしまい、主人になだめられる……。家族、テレビを見たりよそ事をして、聞いていないというのがいつもの風景……。

 

アリスちゃん。私はあなたの素晴らしさを誰よりも感じているからね!!

sentimentalover.hatenablog.com

 

 

応用行動分析学、奥深い分野なので、お子さんの問題行動など気になる点がある方は、ぜひ詳しく調べてみてください。

療育として学べるスクールなどもあるようです。

 

応用行動分析学について詳しく説明した動画がありました。

少し長いですが、分かりやすいと思いました。お時間のあるときにご覧ください↓↓


ABA応用行動分析学とは