季節の変わり目
季節の変わり目は、体調を崩す人が多いらしいですね。
それは風邪などの内科系の疾患だけではなく、精神科でも良く言われることです。
季節の変わり目に、精神科で「あまり調子が良くなかった」と言えば、「この時期は多いからね。今日も初診の患者さんが何人か来た」なんて言われるし、減薬を考えていても「でも季節の変わり目だからなぁ。次回にしてみた方が良いかな」なんて言われることも。
正直、私としては「季節の変わり目? なんじゃそりゃ?」と言った感じです。
自分の精神的な調子の悪さと、季節の変わり目のつながりを感じたことはありません。
数少ない友人がそんな時期にたまたま連絡をくれたりして、「実はここ数日調子が良くなかったんだ」なんて言おうものなら、「季節の変わり目だからねぇ。無理しないでね」なんて言われてしまう。
今では復縁してつかず離れずの関係だけれど、1番ひどいときにひどいことを言われたことは忘れていない。「あの頃にはそんな理解を示してくれず散々攻撃したのに、今さら良い人ぶって。季節の変わり目なんて、分かったようなこと言って」と、少し意地悪なきもちで受け取ってしまう。
そんな「季節の変わり目」には疑問をもっている私だけれど、「”年度”の変わり目」となると話は別です。
3月~4月にかけてというこの時期は、あまり穏やかではないのです。
この時期は、私が学校の先生になるのに失敗して、社会人になることを諦めなければいけなかった時期です。
そして毎年毎年、どんどん年下の子たちが社会に出ていく時期でもあります。
出られなかった卒業式
先日、メルカリに長いこと出品していたツイードのジャケットが売れました。
大人っぽい格好がしたくて、というか、もう30代だし大人っぽくしなきゃと思って買ったジャケットでしたが、あまり似合っていると思えなかったので出品していました。
中古の子供服をたくさん出品している方が購入してくれたので、おそらく卒園式や入学式での着用を考えて買われたのだと思います。
そして、まだ購入はされていませんが、最近になって急に「いいね!」が増えたシフォンのブラウスがあります。
出品してからあまり良い反応が無かった商品ですが、この時期になってチェックされているということは、こちらも入学式などでの着用を考えている人がチェックしているのかなと思います。
このブラウスは、大学の卒業式後のパーティーで着用しようと思い、買ったままずっと着られることのなかったものです。
病気が悪化し、卒業式にもパーティーにも、私は出席できませんでしたから。
母に全て任せて早々にアパートを引き払い、誰にも別れを告げず田舎に帰りました。
卒業式の日も、私は布団にくるまってうなされていました。
そして4月になり、同級生たちは社会人として、多くは私の憧れだった学校の先生として、新生活をスタートさせました。
私にとって春とは、そういう季節です。
春を受け入れる
春が来るたびに、大学を卒業して〇年、同級生は社会人〇年目、〇歳年下の人が社会人に……と数えてしまいます。
今はかなり落ち着いた方です。
最初の数年は、本当に苦しかった。焦って、悔しくて、絶望感でいっぱいだった。
厳しい時代を乗り越えて明るい生活がスタートしたり、おめでたいことが起るのを「春が来た」なんて言いますが、そんな世間の流れに取り残された人間には、他人に春が来た姿をただ眺めているというのはつらいものです。
毎年毎年、多くの人たちには春がやってくることを、受け入れられるようにならなければいけません。
そのためには、自分も何かに取り組むことが必要ではないかと思います。
今私は、アロマ検定の勉強をしています。受かっても資格になる資格試験ではなく、あくまで検定。英検や漢検と同じ感じですかね。そのくらいのものです。
それでも、一歩踏み出そうとしています。
受け身で春と言う季節が来てしまうのをやり過ごすのではなく、自分から新しい季節に向かっていこうと思います。何かに取り組んで、何かを習得して、成長していく。
どんなに悔やんでも、もう私が学校の先生になることはないでしょう。
だったら、違う未来を向かないと。
充実した時間を送ることが、年度の変わり目を乗り越えていく方法だと思います。
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