堅ちゃんの話
昨日の夜は、平井堅さんの配信ライブでした。
普段から読んでくださっている方々には耳タコかと思いますが、私は堅ちゃんのファンです。
この2年、活動はめっきり減り、数か月前に「ファンクラブの年会員制度を廃止して、月会員のみにする」という通知が届いて以来、不安な思いをしていました。
引退とか、休養に入ってしまうのではという不安です。
昨日のライブでは、絶対にそういった活動ペースの話をするだろうと思っていたので、とても緊張しながら見ました。
知っています
活動をほとんどしていないことに関して、ファンの人たちから不安や不満の声が上がっていることは、耳に届いていますと、堅ちゃんは話しました。
これまでは毎回のようにドラマや映画やCMとのタイアップの依頼をもらって、本当にありがたい歌手人生だと思う。
新曲を出して、プロモーションのためにテレビに出て、ライブもやって。
でも、この年になって、このままそういったペースの活動を続けていくのは違うんじゃないかと思ってきた、と。
(来月、堅ちゃんは50歳です)。
美しいもの
これからの自分に作れる曲とか、そういったことをもっと考えたい。
いろんな音楽や映画や景色に触れたりして、もっと、もっと、美しいものを見て聴いて。
そういった時間を過ごしていきたい。
そのようなお話でした。
引退とか隠居とか、といったことじゃないですからと、はっきり言ってくれました。
それを聞いて、張りつめていたものが切れて、声を上げて泣いてしまいました。
ライブ会場でしか会ったことの無い人なのに、その人の言葉にここまで耳を傾けて、一喜一憂して。
「ファン」というととても簡単だけれど、私の人生の一部です。
ライブの最後の曲は、「太陽」と言う曲でした。
太陽
「太陽」は11年前の曲で、「Sing Forever」と言う曲のカップリングです。
当時、TBSで「ゴッホ展 ーこうして私はゴッホになったー」のテーマソングとして依頼を受け、ゴッホのことをいろいろ勉強して作ったという曲です。
私は 光を 見つめる為に暗闇を選んだ
この鎖が いつか解けたら 大空を羽撃け(はばたけ)たなら
雲間を抜け あなたになりたい なまぬるい愛は要らない
その瞳に映るもの きっと もっと 美しい
その手に触れるもの きっと きっと あたたかい
昨日のライブ、実はずっと映像がモノクロだったんです。
色が無く、白と黒とその中間、無彩色だけの映像。
まるで古い外国映画のようで。
でも最後にこの「太陽」を歌いはじめたときに、堅ちゃんの映る世界に色彩が戻ったんです。
とてもにくい演出でした。
相変わらず、唯一無二の歌声でした。