田舎だけれど意外と会わない
統合失調症になり、大学を逃げるように卒業してからしばらくは、地元愛知で死んだように生きていました。
ど田舎の市です。
スーパーだってそう何軒もあるわけじゃないし、銀行やドラッグストアなどで知り合いと遭遇する可能性もある。
数年間過ごしましたが、その期間の長さの割には、知り合いに遭遇せずに済んでいたなと思います。
母の車に乗っているとき、助手席から一方的に知り合いを見かけることは何度もありました。
ですが車社会のため、徒歩でバッタリと言うことがなかなか無いのが良かったです。
知り合い、特に同級生などを見かけると不安定になりましたが、面と向かって会話にならなくて良かった。
これは、拠点が川崎に移ってからも頻繁に帰省しているので、今でもビクビクは変わりません。
見つかりませんように。
見つけてしまいませんように。
あんなに会いたかったのに今は会えない
たまにブログに登場する、お手紙の相手「先生」。中学時代の恩師で、私が学校の先生を目指したきっかけの人。
先生のお家は同じ市内、私の実家から車で20分くらいの地域です。
これは私の田舎では、「近い」という感覚です。
利用するお店なども、同じあたりだと思います。
学生の頃は、学校の外でもあんなに会いたかった先生。
中高生のころ、私は学校が終わった後に毎日のように市の図書館で勉強をしていました。
家が学校から遠かったため、一旦近くの祖母の家に帰り、そこから図書館へ。
図書館が閉まる時間まで宿題をして、その頃に合わせて母に祖母の家まで迎えに来てもらっていました。
20時に図書館が閉まり祖母の家までの帰路、学校で残業を終えて車で家に帰っていく先生とよく遭遇しました。
母校の中学は図書館と祖母の家の間にあり、きっと先生も20時で残業は切り上げるとか決めて働いていたのだと思います。
会うといつもピックアップしてくれて、ほんの5分も無いような夜道を送ってくれました。
月に2回くらいそういったタイミングがあり、「今日も会えないかな」と思いながら過ごしていました。
でも今は、怖くて会えないです。
恐ろしいことに
20年の時を経て、先生、たまに我が家に来るんですよ。
昨年の4月から、先生は私の母校に2度目の赴任となり、教頭先生になったそうです。
そして今年の4月から、うちの父親が実家地区の区長になってしまいました。
私の地元では、小中学校の教頭先生は、学区の区長さんにお知らせやお手紙があるとき、わざわざ訪問してそれらを手渡ししに来ます。
来ているんです、私の実家に、先生が。
この4月以降、何回か。
私はそのタイミングには遭遇していませんが、今回は平日にも残って1週間以上滞在します。
もしそこで先生が来たら、きっと母は「○○~、××先生だよ~」なんて顔を見せるように呼ぶに決まっています。
すっぴん部屋着で過ごしているだろう今の私の姿なんて、絶対に見られたくないし、何を話して良いかも分かりません。
私も先生みたいな先生になる! いつか先生と一緒の学校で働く! なんて無邪気に宣言しておいて、こんなふうになってしまって会えるわけがないです。
まぁそのことを先生にはお手紙で知らせているのですが。
かろうじての、お手紙だけでの繋がりなのです。
お手紙と対面では、全く違います。
帰省中、どうか、どうか、先生が来ませんように。
今日は午後から精神科の受診です。
ついでにアリスちゃんをシャンプーに預けます。
とっても久しぶりに母と一緒に行きます。