初めて見たドキュメンタリー映画
『チーム・ジンバブエのソムリエたち』という映画を観てきました。
そのタイトルの通りの内容で、ドキュメンタリーです。
製作はオーストラリアでした。
初めてドキュメンタリー映画というものを見たのですが、とても良かったです。
シネコンみたいな大きな映画館では上映していなくて、少ない座席で少しのスクリーンしかないようなところでしかやっていないです。
なので、タイトルを言われてもピンとこない方がほとんどだと思います。
私たちは有楽町のヒューマントラストシネマで観てきました。
私がこの映画を知ったのは、主人からの情報です。
主人は仕事で映画に関わる業務をすることがあり、そこでこの映画のタイトルを知ったそうです。
そしてなぜこの映画に反応したかと言うと、主人はお父さんの仕事の都合でアフリカで暮らしていた時期があり、タイトルにあるジンバブエという国でも、登場するソムリエの人たちが今暮らす南アフリカでも暮らしたことがあるからです。
なので、これは観に行かねばと言うことで、2人で観てきました。
知らなかった世界
ネタバレしない程度に、この映画を紹介したいと思います。
主人公は4人の男性で、ジンバブエの出身。
でも4人はジンバブエに居たころからの知り合いではなく、南アフリカで出会いました。
2008年ごろにニュースでよく取り上げられたのでご存じの方も居ると思いますが、ジンバブエという国の情勢はひどく、仕事や安全な生活を求めて国から逃げた人がたくさんいます。
4人もそうして国を逃れ、多くの人がそうしたように南アフリカにたどり着きました。
南アフリカに行ってからも、それぞれの苦しい生活があるのですが、レストランなどで働く中で「ワイン」に出会います。
ワインと運命の出会いをし、ソムリエとしての才能を開花させていった4人はチームとなり、ジンバブエの代表として、ソムリエの世界大会に出場します。
ジンバブエや南アフリカの社会情勢、人々の暮らしぶり、家族との絆。
そういったものと、世界大会での優勝を目指して奮闘する姿を記録した映画です。
アフリカの治安や国民性などは少しは主人から教えてもらっていたことがありますが、映画を見てみて、知らなかったことを知るというのはとても大切なことだと思いました。
トラブルメーカーや演出
映画には、トラブルメーカーな人も出てきました。
自分の都合のために動いて、周りに迷惑をかける人。
日本人の、と言えるか分かりませんが、私だったら映画のクルーが一緒に居たら恥ずかしい自分なんて出したくないので、ズルい行動とかは控えると思います。
それが、そうじゃない人もいるんですよね。
ひたすら迷惑で、おいおいって振る舞いを堂々とできる人が登場するんです。
エンタメ映画ではないので、こういったスパイスを意図的に効かせることはしていないと思うのですが、結果として良いスパイスになっていたのは否めません。
ただちょっと気になってしまったのが、「映画作品」というかたちを気にしたのか、ソムリエの4人が地面に手をついてスタートダッシュをして駆け出すようなシーンがわざわざ撮られていたんですよね。
ドキュメンタリーとして自然に起こって行った出来事を記録するだけでなく、そういった演出が入っていました。
個人的には、そういう演出は好きでは無いかなと思いました。
でも、いい映画でしたよ。
話題になっているようなエンタメ映画よりも、単館上映されるような映画が好みだというマニアックな映画ファンの方、ぜひ見て欲しいです。