歌舞伎町ビル火災
2001年の歌舞伎町の雑居ビル火災から、9月1日で23年だったそうです。
皆さんは当時の報道、覚えていますか?
気になったので調べてみると、放火の可能性が高いけれど、犯人は捕まっていないのですね。
44名の方が亡くなって、3名が怪我。
日本で発生した火災としては、戦後5番めの被害だったらしいです。
当初は大々的に報じられ、放火なのか過失なのかと言った点もいろいろと検証され、避難経路が確保されていなかったことなどに関しても議論されたり処罰を受けた人がいましたが、その後9・11があったため報道は縮小されていったようです。
帰国子女の主人はこのとき海外にいて、今回聞いてみるとこの事件のことは知らなかったそうです。
私の方は、亡くなった方の人数の多さやあれが夏休み明け初日の9月1日だったのかと言う記憶はなかったけれど、中学2年生のときの出来事だったというのは覚えていました。
伝え方が変わったね
この事件が中2のときだったと覚えている理由は、理科の先生が授業中このことについて話していた記憶があるからです。
2年生のときにしか授業を受けなかった先生なので、あの記憶は中2なんだなと覚えているんです。
その先生が話していたのは、数日経って報道の内容が少し変わったねと言う話です。
はじめの頃は「風俗店が入っているビル」と、キャバクラや性的なサービスをするお店が入っている雑居ビルなのだと報じていたのに、数日経つ中で「飲食店などが入ったビル」と伝え方が変わったということでした。
亡くなった方が居て、その家族が「あそこの旦那は、息子は、風俗行ってて火事にあったんだよ」「あそこの娘は風俗で働いてて火事にあったんだよ」、そんなことを言われるのに気を使ったんだろうねと、先生は言っていました。
でも最初はキャバクラだ風俗だって報じてて、みんな知っちゃっているのに、今さら言い方を変えて亡くなった人を庇ってあげてるポーズだけとったって、どんな意味があるんだろうね、という話もしていました。
その話がとても印象的だったので、20年以上たっても記憶に残っていました。
小声でひそひそ
病気になって、そのことを「隠してあげている格好だけ」の対応をされたこと、何度もあります。
調子が悪い中、卒論を仕上げなくてはならず無理やり研究室にって、どうにもしんどい状態だったところに「えーなにぃ、どうしたの~?」みたいな人が現れて、事情を知っている当時の友人がコソコソっと‟触れちゃいけないやつだよ“みたいな空気を出すという流れ。
「なんか体調悪いみたいで~」とさらっと言ってくれれば、風邪気味なのか寝不足なのか、そのへんのことでしょうと思っておいてもらえるのに、訳アリ感を出して、でも庇ってやったみたいな態度をとるんですよね。
その上で、そんな感じで研究室に来られると迷惑、こっちがどれだけ気を使っていると思っているの?なんて責められたりしました。
不自然じゃないお芝居して隠してくれたわけでもないのに、隠してあげているんだよという格好だけとって、その上で「気を使ってやった。迷惑」。
家族もそんな感じでした。
大学を出たはずなのに平日の昼間から家にいて、「今日はお休みなの~?」なんて聞かれると、小声になって「ちょっと…ほら…」みたいに相手を叱るような態度とって。
言われた相手も聞いていたのをすっかり忘れていて、「え?あぁ…」みたいな。
「体調崩しちゃったからしばらく家にいるのよ」って、ただそれだけ言ってくれればいいのに。
あなたが居ると、気を使ってあげてるのよ、という格好。
訳アリ感出しまくってて、隠せてなんかいないし。
なんで恩着せがましいんだよ。
恥ずかしいことじゃない、隠すようなことじゃないと思ってくれるなら、「体調崩しちゃってね」って、そんなふうにサラッと言ってくれたらそれで良いのに。
自分とは関係のない過去の火災事件から、自分の嫌だった記憶につなげてしまうのは悪い考え方ですよね…。
なにかあるとすぐに、悲しかったことや未だに不満に思っていることに思考がつながって、ぐるぐるしてしまいます。