訃報
サックスプレイヤーのデイヴィッド・サンボーン氏が亡くなられたそうです。
サンボーンの演奏は、一度だけブルーノートに聴きに行ったことがあります。
サンボーンがメインのライブではなく、トランペッターのエリック・ミヤシロさんが率いるビッグバンドを聴きに行って、ゲストとしてサンボーンが数曲吹いたんじゃ無かったかな?
ミヤシロさんは、名前は知らなくても外見を知っている方は多いのではないでしょうかね。
バラエティに出演されたのを観たこともあるし、J-popのアーティストがビッグバンドを率いてライブをするときに、ミヤシロさん率いるバンドが出演することもよくあるみたいです。
三本川
ミヤシロバンドのゲストでブルーノートに来たとき、サンボーンは自分が出したCDの話をしていました。(していたみたいです、ワタシエイゴワカラナイダカラ)。
トークの中で「river」と言う単語を頻繁に話したあと、「サンボーン、サンボーン」と指を三本立ててどや顔で笑ったのです。
会場はドッカンドッカンと大ウケ。
どうやら「Time and the River」というCDを出した話をしていて、そのCDジャケットの表紙にデカデカと漢字で「川」と書かれていたようなのです。
なぜ「川」かと言うと、「河」の字と区別するために「三本川」と言う言い方をすることあるじゃないですか?
そう、「川」と言う字は棒が三本。
それに自分の名前のサンボーンを掛けたという、親父ギャグだったのです。
会場に居たお客さんの多くが英語を理解して笑っていたのに、ついて行けなかった私はションボリでした。
主人に説明してもらって、ちょっと遅れてのハハハッ( ´◇`)/
いつ行ったライブだったのかなと、そのCDが発売された時期を調べると2015年の春とのこと。
その年内くらいに行ったライブだったのかなぁと思い調べてみましたが、ブルーノートのサイトと手帳を確認すると、2017年に開催されたライブだったみたいです。
ずっと闘病していたらしい
訃報の記事に、2018年から闘病していたとあったのですが、ではライブのときにはまだ病気ではなかったのかと驚きました。
ライブの出番の際、サンボーンはブルーノートのスタッフに支えられて、かなりヨタヨタと登場したんですよ。
ビシッとスーツを着こなしていたのに、靴は革靴ではなくスニーカーでした。
しかも小学生の男の子が履くような、黒のマジックテープで留めるスニーカーを履いていたんですよ。
そのことがとても衝撃的で、あまり健康状態が良くないのかなという記憶だったのです。
でもそのときには、まだがん闘病中ではなかったのかと思い、なんというか逆に驚いたと言う感じです。
享年78歳とのことなので、ライブのときは70歳くらいですよね。
ずいぶんお年寄りに感じたので、そんなに若かったのかと。
けれど訃報記事によると、がん闘病しながらもサンボーンはかなりのライブをこなし、来年の予定まで入っていたとのことでした。
実はおととい、スーパーで買い物をした帰りに、ふとサンボーンのことを思い出していたんですよ。
近所に、足を測定してオリジナルの靴を作成するお店があるのですが、そこの前を通ってふとサンボーンのマジックテープスニーカーを思い出し、三本川の親父ギャグなんかの話を懐かしいなと思ったばかりだったのです。
もしかして、私は訃報を感じ取ってそんなことを思い出したのかも、ちょうど亡くなった時だったのかも、何て運命的なものを感じてしまいました。
しかし調べると亡くなったのは12日。おとといは13日ですね。
ただの偶然でしたね^^
ご冥福をお祈りします。
このライブを聴きに行きました。
ブルーノートの古いサイトですが、開くとサンボーンの演奏が聴けます↓↓