マンガを読んだだけなのに
この1か月ほど、マンガをよく読むようになりました。
オンラインではなく、紙のマンガです。
ネットのマンガをダラダラと長時間サーフィンしてしまって、気分が落ちてしまうので辞めたいという記事を以前書きました。
その時のマンガアプリは、その後アンインストールしました。
代わりに、紙のマンガを購入するようになり、ちょこちょこ読んでいます。
こっちの方が、余暇としての時間の使い方というか、私に合っているようです。
それで昨夜も、とあるマンガを読み終わったのですが、話の内容に気分がずしーんと沈んで、情緒不安定になってしまいました。
フィクションなのに。
この世界の片隅に(ネタバレ無し)
『この世界の片隅に』というお話、ご存じでしょうか?
こうの史代さんと言う方が描かれたマンガです。
タイトルは聞いたことがあるという方、いらっしゃるかもしれませんね。
数年前に、映画化されていると思います。
フィクションですが、戦争のマンガです。
戦争~原爆投下、終戦のころの広島・呉のあたりが舞台の物語です。
戦争と言う軸があり、恋愛や家族といった要素もあるストーリーで、テーマがとても重いのに反して、軽いタッチで描かれています。
タッチは軽くても、戦時中のお話です。
とても悲しい出来事が、いくつも重なります。
このお話を読了して、私はちょっと不安定になりました。
フィクションなのに。
きっと、このお話そのものがフィクションでも、戦争や原爆は現実にあったことだからでしょう。
物語に登場するような人生を送った人が、実際に何万人と居るはずです。
そういったことにまで思いを馳せてしまい、「うーん」と落ち込んでしまいました。
とても素敵なというか、後世に遺す意味のある物語だと思いましたが、私には少し力が強かったです。
こういったもので情緒不安定になったりしない方は、是非読んでみてください。
刺激に気を付けて
不安定になるような刺激には気を付けて生活をしていますが、やはり出会うときは出会ってしまいます。
危険かもしれないと思っても、物語から逃げることができない性分です。
昔と比べると、小説も重厚感のあるものだけでなく、ライトなタッチのものを読む割合が増えたと思います。
ミステリーが好きですが、あまり人間関係や心理にスポットを当てず、単なる謎解きのような、そういうものも読むようになりました。
以前はそういったものに物足りなさを感じていましたが、現在はエンタメとしてフィクションで人が殺されることを受け入れています。
もし重く苦しいテーマにぶち当たっても、「これはフィクション」と思うことで、沼から這い上がってきました。
数日間引きずることもありますが。
フィクションはもちろん、ノンフィクションであっても他人事なら、そこそこで流していけるようになりたいなと思います。
多少、薄情かなと思っても。
でもまぁ、こんな私なので「一喜一憂ブログ」とかいうブログタイトルを掲げているんですけどね。