ネガティブ主婦の一喜一憂ブログ

基本ネガティブですが、希望をもって生きてます。いろいろと持病がありますが、最低限のお薬でそこそこの状態を保って暮らしています。動揺しやすく繊細気質な私の、病気や日々の生活の一喜一憂を綴るブログです。たまに可愛いワンコ登場☆

道尾秀介作品の矛盾に気づいてしまったので聞いて欲しい

Sponsored Link

敬愛する道尾秀介さん

私は読書が好きです。実用書やエッセイも読みますが、一番好きなのは小説です。

 

個人的に、この世で1番憧れる職業って、小説家かも知れない。

来世があるなら、小説家になれるポテンシャルをもった人間に生まれたい。

 

そんな憧れの小説家の中でも、特に好きな作家さんは道尾秀介さんです。

これまでも書いたことがありますが、偶然初めて読んでみた『球体の蛇』という作品に、「こんなものをかける人が存在するんだ」と圧倒されたのがきっかけです。

 

ブログを始めてかなり最初のころに書いた記事なので、読者さんがまだ少ししかおらず、ほとんど読んでいただいていない記事です;;

本好きの方、良かったらこの記事も読んでくださると嬉しいです↓↓

sentimentalover.hatenablog.com

 

プロも完璧じゃないことがある

そんな道尾秀介さんの作品の、今回は矛盾に気づいてしまった点をチクチクっと指摘したいと思います。

 

と言っても、トリックや結末に関わってくるようなミステイクではありません。ファンの方、ご安心を。

ネタバレもありません。

 

そして、私がつまらない上げ足をとりたいのではく、道尾秀介さんが好きすぎて話題にしたいだけなこともご理解の上で、よろしくお願いします。

 

人名用漢字についてご存じですか

最近、「平成になってから使われるようになった、子どもの名前に人気の漢字~」と言った記事を読みました。

 

「戸籍法」というものがあり、その50条とやらで、子どもの名前に付けて良い漢字が決まっているんですよね。

このこと自体をご存じの方は結構いらっしゃるかなと思いますが、具体的に「この漢字は最近まで使えなかったのか!?」ということは意外と知られていないのではないでしょうか。

 

今回私が言いたい道尾作品の矛盾とは、この人名用漢字についてです。

 

凜として

もうお分かりかも知れませんが、登場人物の名前に使われている漢字について、その作品が書かれた時期と登場人物の年齢を考えると、おかしな点があるということについて語らせてください。

 

道尾さんのデビュー作は『背の眼』という、少しホラーなミステリーです。「ホラーサスペンス大賞」というコンテストで特別賞を受賞し、デビューに至っています。

審査員には綾辻行人さんなどがおられました。

 

f:id:sentimentalover:20210303101805j:plain

 

東海道五十三次をモチーフにした作品です。

 

道尾さんがこの賞をとられたのは2004年です。

 

この小説には「凜」という名前の女性が出てきます。記憶が少し曖昧ですが、確か25歳と言う設定で書かれていた気がします。

 

この「凜」と言う漢字、人名に使えるようになったのは1990年だそうです。

2004年頃に25歳として登場する女性の名前としては、ありえないんです。

ちなみによく似た「凛」と言う字の方は、使えるようになったのは2004年だそうです。

*右下の部分が「禾」と「示」で違います。

 

もうひとつ調べてみました

「凜」と同じく、1990年から名前に使えるようになった漢字に「蓮」という字が載っていました。この漢字も、「凜」と同じく、近年の名づけでは人気の字ですよね。

 

いますよ、道尾作品にも。蓮くん。

こちらはどうなのだろうと、調べてみました。

 

f:id:sentimentalover:20210303104320j:plain

 

龍神の雨』という作品の、主人公が蓮と言います。高校を卒業して半年なので、18歳~19歳の青年です。

そしてこの作品が発表されたのは……、2008年春~夏にかけて、雑誌で連載されていました。

 

んー、これは、ギリギリアウト? セーフ?

人名用漢字が許可されたのは、1990年の何月なのでしょう。蓮の誕生月に関する記述はどこかにあったでしょうか。

 

人名用漢字の許可が1990年の1~3月で、その日以降でその年の4月1日までに蓮が生まれていればあり得る話になります。

どっちでしょう。

 

ここはこれ以上調べないことにします^^

 

ちなみに、『背の眼』も『龍神の雨』も、とても重いものが心に残る作品です。

湊かなえさんに代表されるような「嫌ミス」とはまた違うのですが、明るいお話ではないです。

 

ですが、 『背の眼』の方は、「道尾秀介」という名前の男性がシャーロックホームズのワトソンのように登場して、登場人物たちの掛け合いはとても楽しいので私は好きです。

このブログを書くためにパラパラと読みかえしていたら、読み入ってしまいました。

 

どちらもミステリー小説としては素晴らしいと思うので、心の元気な、暗い話に気分をもって行かれそうではないときに読んでみてください。

 

こちらからは以上です。