ネガティブ主婦の一喜一憂ブログ

基本ネガティブですが、希望をもって生きてます。いろいろと持病がありますが、最低限のお薬でそこそこの状態を保って暮らしています。動揺しやすく繊細気質な私の、病気や日々の生活の一喜一憂を綴るブログです。たまに可愛いワンコ登場☆

統合失調症、併発症状としてのパニック症状

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私の症状

前回精神科を受診した際に、パニック障害に関する冊子をもらってきました。病院などの待合室に置いてある、無料の小さな冊子です。

 

私の病気の診断名は統合失調症ですが、併発症状として「パニック症状」とあります。統合失調症の症状プラス、パニック障害と診断されている方に起こるような症状もあるということです。

 

これまで私は、パニック障害についてはあまり知識がありませんでした。

自分に起きている症状なのに、いろいろな不調を「統合失調症の症状」、もしくは「うつの症状」と受け止めていました。

 

パニックが酷かったのは初期のころなので、当時は本や冊子を読んで勉強なんてとてもとても出来なかったし、今となってはなんとなく忘れていました。

 

パニック障害というと、「電車に乗るのが怖い」なんて言うのをテレビで見たことがあります。私も電車に乗るのがとてもつらかった覚えはありますが、具体的にどんなものがパニック症状なのでしょうか。

 

パニック障害について学び、紹介したいと思います。

 

 

パニック障害とはどんな病気なのか

パニック障害では、思いがけないときに突然、動悸や息切れ、強い不安を伴う「パニック発作が生じます。

そしてパニック発作が繰り返されるうちに、発作が生じることに対する「予期不安」や、発作が生じる状況に対する「広場恐怖」を感じるようになり、生活に支障をきたすようになってしまいます。

 

進行すると、うつ病うつ状態なってしまうこともあります。

 

このような不安や恐怖は、きもちの持ち方や性格の問題と思われてしまいがちです。

しかし、パニック障害脳の働きが普段のときとは変化しているために、医学的な治療が必要な状態であるということが近年の研究で分かっています。

 

パニック障害100人に1人がかかると言われており、誰でもかかる可能性のある病気です。

 

パニック発作(突然生じる動悸や息切れ、強い不安)

パニック発作パニック障害の中心となる症状です。突然、激しい不安と動悸や息切れなどのさまざまなからだの症状が、何回も繰り返し現れます。

 

発作が生じると「このまま死んでしまうかもしれない」と不安になることもありますが、実際にはパニック発作で死ぬことはなく、10分程度で激しい症状は治まります。

 

パニック発作の症状

【心臓、呼吸器系の症状】

・心臓がドキドキする(動悸、心拍数の増加)

・息切れや息苦しさ

・喉に何かつまったような窒息感

 

【胸、お腹の症状】

・胸の痛みや不快感

・吐き気やおなかのあたりの不快感

 

【全身的な症状】

・からだの一部がジンジン、ビリビリとしびれるような感じ

・発汗

・からだの震え

・寒気または熱っぽい感じ

 

【感覚の異常】

・めまいやふらつき感、気が遠くなるような感じ

・今、起こっていることが現実ではないような感じ、自分が自分でない感じ(離人症状)

 

【不安、おそれ】

・コントロールを失う・気が狂ってしまうのではないかというおそれ

・このまま死んでしまうのではないかというおそれ

 

パニック発作のきっかけとなる生活上の出来事

・炎天下での労働やスポーツ、過労

・寝不足、徹夜

・風邪

・精神的緊張

・夏の高温、多湿

・カフェイン、アルコール、ニコチン

・生理(女性の場合)

 

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予期不安(パニック発作が生じることに対する不安)

パニック発作を繰り返しているうちに、「また発作が起きるのではないか」という強い不安(予期不安)を感じるようになります。

 

予期不安は毎日の生活の大きな妨げとなります。

 

広場恐怖(パニック発作が生じる状況に対する恐怖)

パニック発作を経験すると、以前に発作を経験した状況が恐くなってしまいます(広場恐怖)

 

広場恐怖を感じると、それらの状況を避けるようになってしまうので(回避行動)、生活の行動範囲が狭くなったり、毎日の生活が妨げられてしまいます。

 

〈広場恐怖〉 発作が生じたら……

・助けてもらえない

・安全なところに逃げ出せない

・倒れたら恥ずかしい などの恐怖感

  ↓↓↓

〈回避行動〉

・公共の乗り物

・高速道路の運転

・雑踏

・会議 などを避ける

 

振り返ってみて

精神疾患の診断は、はっきりとひとつのものに線引きできないところがあると思います。いろいろな不調が、複雑に絡み合っている印象です。

 

上にまとめたような症状が私もにあり、病気の初期のころはとくに酷かったです。

しかし患者自身も、「この症状は統合失調症のもの」「これはうつ症状」「このパニックはパニック発作だ」と、すべてのものを区別できる状態で感じているわけではありません。

 

私の場合は、ただただ「不安」「怖い」「憂うつ」「興奮」「混乱」……と、心に襲ってくる見えないものと闘っています。

 

私の場合のパニック症状は統合失調症の併発症状なので、主に統合失調症の治療を行ってきました。(良く分かっていませんが、そうなのだと思います)。

 

しかし、「パニック障害」という診断を受けた患者さんには、当然パニック障害の治療が行われることになります。

 

パニック障害の治療の流れとその後の生活については、次回の記事で紹介したいと思います。

 

参考資料

『「パニック障害」メディカル・ガイド ー 診断から回復まで』越野好文 他(講談社

パニック障害サポートブック~きちんと治すために~』越野好文(ファイザー

 

 

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