気になっていたとんかつ屋さん
今の地域に、主人が越してきて10年目でしょうか。
私も頻繁に通うようになり、一緒に暮らすようになってから随分経ちます。
最寄り駅は大きくはないけれど、すぐ近くの隣駅が栄えているため、最寄り駅と隣駅の周辺は飲食店がなかなか充実しています。
そんなこの街に、ずっと気になっていたけれど1度も入ったことのないとんかつ屋さんがありました。
うちからは、徒歩5分くらい。
何故入ったことがなかったかと言うと、口コミサイトの評価が「普通」だったからです。
悪いことは書いてないのだけれど、3件しかないコメントで、みんな共通して「普通だった」と書いてあり、魅力的に思えなかったのです。
そして、いつ見てもほとんどお客さんが居ないのです。
「思い出」があっても入らないの?
もうひとつ、そのお店に入る気にならなかった大きな理由があります。
お葬式か法事の帰りと思われる、礼服の家族をこのお店の前で見ました。
おじさんとおばさんとお兄さん。
どこで食事しようかと探していたらしく、お兄さんがそのとんかつ屋さんを指し、
「○○は? よくお祖母ちゃんと行ったよ!」と言いました。
きっとこのときのお葬式か法事は、お祖母ちゃんのためのものだったのでしょう。
優しいお兄さんだなと感じました。
しかし、おじさんとおばさん。
「ん-」と薄い反応をし、お兄さんの提案をスルー。
とんかつの気分ではなかったのか、それともそのお店がよっぽど美味しくないのか。
どちらかは分かりませんでしたが、「お祖母ちゃんとよく行ったお店」だと言うのに、そんな反応をするなんて、人情味がない人たちだなと感じました。
このときのやり取りを見て少なからずショックで、余計にこのお店に行こうと思わなくなりました。
自分の舌で確かめなきゃ
私より主人の方がこのお店を気にしていたのですが、「普通」かどうかは、自分たちで確かめないと! と、ついに昨日このお店に行ってきました。
主人はカツカレー(カレー大好き人間)。初めてのお店にカレーがあると、必ずカレーの味を確かめる男です。
私はチキンカツと豚カツの両方が食べられる定食にしました。
感想は…
なかなか美味しいじゃない!
しいて言うなら、「普通に美味しい」でした。
脂がジュワーっとしたのが好みの方にはそれほどかも知れませんが、私は脂身や皮が苦手なので、赤身っぽいお肉で好みでした。硬くもなかったです。チキンより豚の方が好きかなと思いました。
主人にも同じ豚カツが乗っていて、なかなかだと言っていました。
カレーはそこまでコクとかは無くて、まぁこんなもんかと言う感じ。
料金もお安く、ひとり1000円しないでカツが食べられるなら良いですよね。
これまでカツが食べたいときは、隣駅の駅ビルの飲食店に行っていました。
そちらはボリュームもあり美味しいのですが、2人で3000円以上してしまうので毎回は躊躇してしまいます。
近所で安くカツが食べられるなら、良いね、また来ようと言う結論になりました。
「普通」って言葉はとても曖昧ですよね。人によって普通は違うし。
私たちの感想は、「なんだ、普通に良いじゃない!」といった感じです。
口コミも役に立ちますが、自分の感覚で確かめることも大切ですね。