ペットオーナー検定で知ったこと
ペット検定の勉強、続けています。
試験は自分で好きなタイミングに申し込んで、オンラインで受けることが出来ます。
今のまま続けられれば、11月末~12月中旬くらいには試験が受けられそうです。
今は「犬や猫を飼うときの心構え」という章の勉強をしています。
犬や猫の、動物愛護管理センターでの引き取りに関する内容を学びました。
以下は平成29年度の情報なのですが、自分が想像していたよりもはるかに多くのペットが引き取られ、殺処分されており、とてもショックでした。
【引き取り数】
犬・・・38,511(うち飼い主から4,115/所有者不明34,396)
猫・・・62,137(うち飼い主から11,146/所有者不明50,991)
1年間に、合わせて10万頭以上の犬・猫が愛護管理センターに引き取られ、うち1万5千頭が飼い主からの引き取りです。
【殺処分数】
犬・・・8,362
猫・・・34,854
合わせて4万3千頭以上が殺処分されました。
皆さんはこの数、どう思いますか。
秋田犬のⅠくん
私の実家のご近所さんに、秋田犬のⅠくんというコが、ひとり暮らしのおじさん(70歳くらい)と一緒に暮らしていました。
数年前に天国に行ってしまいましたが、大型犬で15歳半と、元気に長生きした地域の長老のようなワンちゃんでした。
しかし10年くらい前、Ⅰくんが8歳くらいだったころ、おじさんが脳梗塞か何かで倒れて入院してしまったことがあるんです。
しばらくしておじさんは退院しましたが、少しマヒが残ってしまって、足を引きづる感じになってしまいました。
そのため、おじさんの妹(60歳くらい)と姪(私と同じくらい)がおじさんのところに来て、Ⅰくんとおじさんのお世話をしていました。
おじさんがリハビリをして、自分の力でⅠくんのおさんぽができるようになるまで、1年半くらいは居たのではないかと思います。
(定期的に帰っているようでしたが、遠方からだったので住み込みのような感じでした)。
数年前に天寿を全うしたⅠくんですが、おじさんが入院したとき、Ⅰくんのお世話をどうするかは大変だったみたいです。
処分しろなんて
おばさんたちが滞在していたころに、母がおばさんから打ち明けられた話らしいのですが、おじさんが入院したときⅠくんを手放す話が出たそうです。
おじさんは5人兄弟の1番上、お世話に来ていたおばさんは1番下らしいのですが、間の兄弟と配偶者たちが、
「あんな大きな犬どうするんだ。誰も世話できない。処分しろ!」
と言ったそうです。ひどい。
確かにおじさんの兄弟たちには、大きな秋田犬のⅠくんをいきなり引き取るなんて難しいのは分かります。
でも、そんな簡単に「処分しろ!」だなんて、動物の命を何だと思っているのだろうと、この話を聞いたときは怒りを覚えました。
処分しろと言われ、おじさんは「それだけは勘弁してくれ」と泣いて頼んだそうです。
それを見て「そんなこと言われちゃったらさぁ、来ないわけにいかないじゃない?」と、犬好きのおばさんと姪っ子さんが来ることになったそうです。
おばさんの旦那さんは海外出張が多く、それも都合がよかったそうです。
姪っ子さんはフリーターとかだったのかな?
おじさんがひとりでおさんぽできるようになり、おばさんたちは引き上げていったのですが、アリスはおばさんと姪っ子さんが大好きで、おさんぽで出会うと大興奮でした。
おじさんの兄弟にとって、Ⅰくんの面倒を見なければいけない責任がどれくらいあるのか分かりませんが、どう工夫をすれば殺処分なんてせずに済むのかとか、そういった考えで命に向き合って欲しかったと思いました。
難しい問題なのは分かりますが、簡単に処分しろだなんてとても悲しい。
せめて、自分が家族になったコは、全力で大切にしたいと思いました。
Ⅰくんのおじさんは、Ⅰくんが旅立った今でも、健康のためにと言ってⅠくんのおさんぽをしていた時間にひとりでおさんぽをしています。