統合失調症の私のきもち。

統合失調症の私が感じている病気のこと、病気のまわりにくっついているいろんな悩み、そして日々の生活などを書いていきたいと思います。

【統合失調症3】 治療① 薬物療法 副作用と薬の中断による再発率

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回復を目指す

統合失調症は、かつては治療が非常に難しい病気でした。しかし今日では治療法の研究が進み、通常の社会生活を送っている患者さんが増えています。

 

統合失調症の治療では、まず薬物療法が行われます。

使われるのは抗精神病薬というお薬です。幻覚や妄想などの陽性症状を抑える効果があります。

 

およそ6~7割の患者さんに効果が見られ、使用開始後1~2週間で陽性症状が落ち着いてくるといわれています。

ただし使用をやめると、多くの場合に再発してしまうので、お薬を使い続けることが必要になります。

 

今回の記事では、薬物療法による副作用と、お薬の中断による再発率について、私の経験も交えながらお伝えしたいと思います。

 

 

 副作用の出にくい薬を探す

統合失調症の患者さんには個人の判断で薬を中断してしまう患者さんが少なくありません。その理由の1つが、副作用です。

抗精神病薬の副作用には、主に次の3つがあります。

 

錐体外路(すいたいがいろ)症状】

「体が震える」「じっとしていられない」「筋肉が固く、動かしにくくなる」など、パーキンソン病に似た症状が現れます。(パーキンソン病とは、脳の働きに異常が生じることによって、体の動きや筋肉に障害が現れる病気です。)

 

私の場合は「じっとしていられない」、「手が震えて動かしにくい」といった症状がありました。

ゆっくりと寛ぐことができず、体が常に動いてる時期がありました。

携帯をいじる指先が震えたり、単純にボタンを連打するような簡単なゲームで、病気を発症する前より格段に点数が落ちてしまいました。

 

この副作用を軽減させるために、私はアキネトンというお薬を飲んでいます。これはパーキンソン病などの治療に使われるお薬です。

抗精神病薬の量が減ったのと、アキネトンが効いているためか、今ではこれらの副作用はありません。

 

【体重の増加】

使用前の体重の2割程度、増加すると言われています。

外見が気になる以外にも、肥満になると、糖尿病や高血圧などの病気を合併しやすくなります。

 

私の場合は、2割程度の増加ではありませんでした。約45キロから65キロほどまで、4年くらいかけて20キロ増加しました。

 

太ももやひざの裏には、妊娠線というのでしょうか、急激に太っていったため、メロンの皮の模様のような線ができてしまいました。頑張ってダイエットをし、現在は53キロほどまで体重を落としましたが、この線は消えません。

 

糖尿病や 高血圧といった病気は今のところ発症していませんが、太ったことが私にとっては1番辛い副作用でした。

 

【強い眠気】

目を開けているのがつらいほどの、非常に強い眠気が起こります。

 

私も毎日非常に眠く、ほとんどの時間を寝て過ごしました。お昼まで起きられず、昼食を食べた後も寝て、夕食後も横になって。そのせいで夜はなかなか寝付けずに、つらい思いをしました。

 

家族など、周囲の人たちは朝起きて夜寝る生活をしているので、どうしても「いい加減起きなさい」だとか、「昼間寝てばっかりいるから夜眠れないんだ」だとか、私が怠けているのが悪いようなことを言われることもありました。

「副作用だというのは分かるけれど、最終的には自分の努力で起きないから生活リズムが崩れるのだ」という対応をされ、そのことがつらかったです。

 

私の場合、お薬がだんだん減ってきたことをきっかけに始めたある努力で、生活リズムを少しずつ改善することができました。確かに努力が必要でしたが、お薬をたくさん飲んでいる状態で努力をしても、改善することはできなかったと思います。

 

その内容に興味をもってくださった方は、こちらの記事をごらんください↓↓

sentimentalover.hatenablog.com

 

ちゃんとお薬を飲んで、症状が良くなって量が減っていったタイミングで、少しの努力をすることで生活リズムは改善されると思います。私は主治医の先生から、統合失調症は寝て治す病気だ」と言われました。

毎日眠くて悩んでいる方、無理をしなくても、ときが来れば起きられるようになると私は思います。

 

周囲の方は、寝てばかりいることを責めないでください。周囲の理解が得られないことで、むしろ病気の症状は悪化してしまいます。

 

 

*現在、主に使われている抗精神病薬は、これまでのものに比べると副作用が少なく、治療効果は高くなってきています。副作用の現れ方には個人差があるので、担当の先生とよく相談をして、自分に合ったお薬を探してください。

 

薬の重要性を理解する

お薬を中断してしまうもう1つの理由は、患者さん自身が「自分は病気だ」と認識することが難しかったり、そもそも「薬なんて飲む必要はない」と思ってしまっていることです。

そのため、治療を始める前に、病気について十分に説明を受け、お薬の効果と重要性を理解する必要があります。

 

また、患者さん自身だけでなく、家族などの周囲の人が、同じようにしっかりとお薬の重要性を理解してあげる必要があります。

 

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【薬を中断した場合の再発率】

治療開始から2年以内に薬を中断すると、その後1年で78%、2年で98%の人が再発するという報告があります。

再発を繰り返すと症状が重くなり、以前は効いたお薬も効かなくなるといったことが起きます。そのため、治療が非常に難しくなります。

 

個人で判断して統合失調症のお薬を中断することは、絶対にやめてくださいね。

 

 

長期の治療を継続していくために必要なことについては、こちらの記事も↓↓

sentimentalover.hatenablog.com

 

〇もっと詳しく知りたい方は〇

厚生労働省のサイトへのリンクです↓↓

みんなのメンタルヘルス|厚生労働省

 

 

参考資料:NHKテキスト『きょうの健康