統合失調症の私のきもち。

統合失調症の私が感じている病気のこと、病気のまわりにくっついているいろんな悩み、そして日々の生活などを書いていきたいと思います。

【統合失調症8】妊娠・出産と薬

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はじめに

統合失調症の患者さんであっても、妊娠・出産を望む方はいらっしゃると思います。

結論を先に言うと、統合失調症であっても、子どもをもつことは可能です。

 

しかし、服薬などに関して何の問題もなく、統合失調症ではない人と同じような流れで出産に至るわけではありません。

 

統合失調症の患者であるかに関わらず、妊娠・出産には妊婦さんそれぞれの症状があるとは思いますが、今回の記事では統合失調症の患者さんにとっての妊娠・出産の流れをお伝え出来たらと思います。

 

自分、もしくはパートナーがこの病気になって、自分は今後子どもをもつことができるのだろうかと疑問に思っている方もいらっしゃると思います。

そういった方々に、参考にしていただけたらと思います。

 

 

妊娠初期は特に注意が必要

一般に、抗精神病薬の多くは、奇形児の生まれる可能性はほとんどないといわれています。

ただし、薬の種類によっては、胎児に影響をあたえる可能性のあるものもあるので、妊娠や出産を考えている場合は、主治医や産婦人科医と事前に相談しながら計画的に行うことが必要です。

 

特に、重要な臓器が発生・分化する妊娠初期(4~15週)は、もっとも薬の影響を受けやすい時期です。

 

したがって、妊娠初期の服薬については、①胎児に影響が出る可能性、②病気の症状が悪化する可能性、の2つのバランスを考えて、慎重に決める必要があります。

 

薬の中断をすることの影響

女性にとって、妊娠や出産は、それ自体が大きな身体的・精神的ストレスとなります。その上、薬を中断すれば、再発する可能性も高くなります。薬の中断によって症状が悪化した場合には、出産自体が難しくなります。

 

よって、妊娠中も、必要最低限の量の抗精神病薬を継続して飲み続ける方が、母体にとっても胎児にとっても安心です。

 

もしも妊娠中に、ひどい興奮や拒絶、自殺企図などが出る可能性が高い場合は、母子の安全を考え、入院をすることもあります。緊急の際には、「通電療法」を検討することもあります。

 

通電療法について

通電療法は、うつ病の治療で、難治性のうつ病など、薬物療法を行ってもなかなか良い効果が得られない場合などに行われることのある治療法です。

統合失調症でも、症状が活発なのに副作用のために薬が投与できない場合や、興奮や昏迷などの緊張症状が強い場合、あるいは自殺の危険性が高い場合などに有効とされる治療法です。

 

通電療法は、頭部に電極を付けて電流を流し、その刺激によって脳の神経の働きを通常の状態に戻す治療法です。

 

電気刺激によりけいれんが起こることから「電気けいれん療法」とも呼ばれることがあります。しかし最近では、全身麻酔をしたあと筋弛緩剤を投与し、けいれんが起こらないようにした方法が主流となっています。

 

全身麻酔を使うので入院して行う必要があり、週に2~3回、計6~12回を1クールとして行います。

通電療法は、安全で即効性があることが特徴です。しかし持続性がないという面もあり、定期的に受けるのが良いとされています。

 

副作用としては、頭痛や一時的に記憶障害が起こることがありますが、重大なものは報告されていません。

 

なお、通電療法はどの病院でも受けられるわけではありません

 

出産後も薬は飲み続ける

出産直前の1週間は、できるだけ薬の服用を少量にし、もし可能であれば服用を一時的にやめることも検討します。

 

出産後は、慣れない育児や睡眠不足などのストレスで心身ともに不安定な状態になり、症状が再発しやすくなります。そのため、薬を中断していた場合には、すぐに薬の服用を再開します。

 

新生児への授乳は、薬の成分が子どもに影響をあたえる可能性があるので、母乳による授乳は控えた方が良いとされています。

 

なお、男性の患者さんの場合は、抗精神病薬によって精子が影響を受けることはほとんどないとされています。

 

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患者さんの症状を1番に考えて

どうしても子どもが欲しいと思っている方たちにとっては、妊娠・出産が可能であるというのは喜ばしいことだと思います。

 

しかし、統合失調症の女性にとって、妊娠と出産の大変さは、当人でなければ想像もできない、大きな負荷のかかることです。

 

もし妊娠中に病気の状態が悪くなったり、再発してしまったら。

そしてどうしてもその状態に堪えられず、授かった子どもを諦める決断をしなければけなくなったら。もしくは、もうそういった処置がとれない段階で、産むまでつらい日々を過ごすことになってしまたら。

 

もしも、と悪いことを考えればキリがないですが、健康な女性でさえ精神的に不安定になってしまうことのある妊娠・出産です。

パートナーと2人でよく話し合い患者さんの症状をしっかりと見て臨んでください。

 

子どもの誕生というのは、なにものにも代えがたい幸せなことだと思います。

しかし、患者さんでない男性側の一方的な希望や、家族などの圧力によって、患者さんが苦しむことのないよう望みます。

 

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