サービス残業が行われていますか?
主人の勤める会社、今のところ給料やボーナスはカットされていないのですが、やはりコロナの影響は受けております。収益、確実に下がっております。
そこで社員の残業代を抑えるために、最近になって残業時間の上限がガクッと下げられました。これによって、主人の場合は月の手取りが5万円くらい減りました。実質、給料カットみたいなものですよね。
残業時間が減っても仕事がこなせればよいのですが、主人は残業は18時までと申請して、18時29分にパソコンを切ればセーフみたいなことを行っています。
他のもっと忙しい部署の方々は、その程度ではないらしく、それ以上のサービス残業を行っているらしいです。
サービス残業は行われていません
そこで、主に管理職より下の人たちで作っている「労働組合」という集まりから、サービス残業が起こっていますと上に訴えたらしいです。
そして経営陣が各部の管理職の方たちからヒアリングをした結果、先日、社員にこのような通知が回ったそうです。
「サービス残業の実態は無いと把握しました」
管理職の方たちは、サービス残業が行われていると上に報告してしまうと、「それは管理職が管理できていないからだ」と自分の評価が下がってしまうかも知れません。どこかへ飛ばされてしまう可能性だってある。だから、サービス残業が行われているとは報告できないのではないかと、推測されます。
そしてその報告を聞いた経営陣は、「サービス残業は無いという報告を受けましたので」と社員に通知……。
「おかしいでしょ!」と私は怒りましたが、「おかしいけど、会社なんてこんなもんだよ」と主人。
もし反乱を起こしたら
もしここで、
本当にサービス残業は起こっているんだ!
管理職の管理能力の問題にするなんておかしい! なんて一生懸命になったら。
向いていない部署や、希望していない地方支部に異動させられたり、という仕打ちを受けるのが予想されると主人は言っています。
そんな人事おかしいでしょ、いじめや嫌がらせじゃないかと私は思うのですが……。
「その通りだけれど、もしそうなっても証拠がないから証明できない。『社員の適性を判断して、この部署に異動させました』と言われたら反論できない。そうなったら泣き寝入りしかできない」のだと。
正しいことをしたければ
子どものころハマっていたドラマ『踊る大捜査線』で、織田裕二さん演じる主人公・青島くんと、柳葉敏郎さん演じるキャリア組・室井さんでこんな会話がありました。
「正しいことをしたければ、偉くならないといけない」
下の人間がどんなに頑張って正しいことをしようとしても、上が間違ったことをしているのを変えることはできない。だから我慢して、頑張って、自分が偉くなったら正しいことをするんだ。そんな誓いでした。
「あと10年とかしたら、今の中堅のホープの人たちが上がってくるから、そしたら今よりは良くなると思うよ。俺だって頑張るよ」と、主人は言っていました。
会社勤めをしたことのない私の理想論ですが、逆に言えば、会社勤めをしたことのないような人間でも分かることが、どうして会社の偉い人たちはできないのでしょうか。
ちなみに、労基署に内部告発すると、誰が告発したのか何故か判明してしまうという噂があるそうです。
そんな場所で、いろんなしがらみを感じながら頑張ってくれている主人に感謝です。
将来、正しいことを周りに広められる立場になって、今のきもちを忘れずに、正しいことをして欲しいです。
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