ネガティブ主婦の一喜一憂ブログ

基本ネガティブですが、希望をもって生きてます。いろいろと持病がありますが、最低限のお薬でそこそこの状態を保って暮らしています。動揺しやすく繊細気質な私の、病気や日々の生活の一喜一憂を綴るブログです。たまに可愛いワンコ登場☆

【統合失調症(/精神疾患)13】生活を支えてくれる福祉制度

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さまざまなサポート

先日、そろそろ自立支援の更新手続きをしなくてはという記事を書きました。

書いてみて、自分でも良く分かっていないことや、手帳や障害年金についての知識も無いことに気づいたので、これらについて調べてみました。

 

精神疾患の患者さんを生活面・経済面でサポートしてくれる制度は、たくさんあります。

ざっと調べただけで、以下のようなものがあることが分かりました。

 

精神障害者保健福祉手帳

・ホームヘルプ(居宅介護)

障害年金

自立支援医療(精神通院)

・医療費公費負担(措置入院

生活保護

・心身障害者扶養共済制度

 

今回は、太字にした3つについて皆さんにもお知らせできたらと思います。

 

 

精神障害者保健福祉手帳

精神障害者保健福祉手帳(以下、精神障害者手帳)は、1995年から発行されるようになりました。

障害の程度により、1~3級の精神障害者手帳が交付されます。

 

【利用対象者】

精神科の病気があり、長期にわたり日常生活や社会生活に制約(障害)がある人。入院中、通院中、どちらの制限区分もありません。病名、年齢も問いません。

 

【手続き開始】

初めて精神科を受診した日から、6か月が経過すると手続きができます。

更新は2年ごとで、有効期限終了の3か月前から申請できます。

 

【申請窓口】

市区町村の担当窓口。

 

【必要書類】

・申請書

・診断書

・本人の写真

 

【主なサービス】

生活保護の障害者加算、医療費の助成、税金の優遇措置など経済的な支援

公営住宅などへの優先入居

・公共施設の利用料減免

・交通費の助成

・バス、電車、地下鉄の運賃割引

・携帯電話料金の割引(申し込みは販売会社へ)

NHKの放送受信料免除

 

自治体によって受けられるサービスの内容は異なるので、詳しくは市区町村の担当窓口に問い合わせてください。

※申請するのは本人ですが、家族やソーシャルワーカーなどが代行することもできます。病院によっては、手続きの代行をしているところもあるそうです。

 

障害年金

 障害年金は、病気やケガなどのために、日常生活や就労が困難になったときに、生活費の保障として支払われる年金です。

障害年金は、国民年金を基礎年金とし、厚生(共済)年金が上乗せされるようになっており、土台が障害基礎年金(1・2級)、上が障害厚生(共済)年金(1~3級)になっています。

 

【利用対象者】

公的年金に加入し、一定の保険料納付要件を満たし、かつ障害の状態などの障害年金の支給要件を満たしている人。

 

【必要書類】

・申請書

・年金手帳

・初診日(はじめて病院を受診した日)を証明するもの

 

※障害者年金の手続きは複雑なので、日本年金機構の「ねんきんダイヤル」に問い合わせるか、年金事務所年金相談センターを訪ね、事前に相談することがおすすめです。

 

自立支援医療(精神通院)

 精神疾患の治療のため、定期的・継続的に通院している場合、かかった医療費の一部を補助する制度です。

 

【利用対象者】

統合失調症など、何らかの精神疾患によって、通院による治療を続ける必要がある人。

 

【医療費の軽減が受けられる医療費の範囲】

病院または診療所に入院しないで行われる医療(外来、外来での投薬、デイケア訪問介護など)。

入院医療費は対象となりません。

※入院医療費の場合は、医療費公費負担という制度を利用できることがあります。

 

【医療費の自己負担】

一般の健康保険の自己負担は3割ですが、1割負担に軽減されます。なお、所得に応じて毎月の自己負担額に上限が設定されています。

さらに、医療費が高額な治療を長期間にわたり続けなければならない人(「重度かつ継続」的な症状のある人)は、1か月あたりの負担額がさらに低くなります。

 

【申請窓口】

市区町村の担当窓口。

 

【必要書類】

・申請書

・診断書

・世帯の所得の状況などが確認できる資料(課税証明書など)

 

※申請が認められると、「受給者証(自立支援医療受給者証)」が交付されます。

※「受給者証」の有効期限は原則として1年で、1年ごとに更新が必要になります。更新の申請は、有効期限の3か月前から受付がはじまります。

 

参考資料:『統合失調症 正しい理解とケア』 白石弘巳(高橋書店

 

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まとめ

私はこれらの制度のうち自立支援医療にしかお世話になっていませんが、はじめからこういったことの知識があれば、もっと利用させてもらえた制度があったのではと少し悔やまれます。

 

仕事ができない状態で長期的な治療をする中で、金銭的なサポートを受けられるのは本当にありがたいことです。

障害者手帳などは取得したらしたで、不自由なことも出てくると思いますが(他のブロガーさんが、ローンが組めなかったと書かれているのを読んだことがあります)、私の場合にはメリットの方が多かったのではないかと思います。

 

いずれにしろ、治療中の患者さん本人がこういったことを把握して手続きを進めるのは辛いこともあると思うので、ご家族など周囲の方も、これらのような制度があることを把握していただけたら良いかなと思います。

 

長期的な治療が必要な場合、特に自立支援医療はお世話になる方が多いのではないかと思うので、まずこの制度だけでも知っていただけたらと思います。

 

さまざまな福祉を活用していただき、患者さんやご家族が少しでも安心して治療に臨んでいただけることを願います。

 

 ※最新の情報ではないものもあるかも知れないので、市区町村の窓口にお確かめくださいm(_ _)m