ディズニーのニュース
昨日、興味深いネットニュースを見ました。
ディズニーリゾートのパーク内のアナウンスで、これまで
「Ladiies and Gentlemen! Boys and Girls!」と流されてきたアナウンスが、
「Hello Everyone!」と変わるらしいですね。
性的マイノリティーの方たちへの配慮だそうです。
これを知った私の正直な感想は、「私には関係ないけれど、良いことだと思う」でした。
マイノリティーの方たちがこのアナウンスを聞くことで悲しい思いをしてきたのなら、それを変えていこうというのは当然の流れで、良いことだと思いました。
ディズニーは正しい判断をしたと私は感じました。
しかし、私の悪い癖で、こういったニュースを見ると世間の反応が気になってしまいます。
Yahoo!ニュースって、下の方までスクロールすると、コメント欄が見られるじゃないですか? やっぱり見ちゃいました。
そこに並んでいた多くのコメントたちは、私の考えとは違うものでした。
面倒で、生きづらい時代
このニュースに関するコメントのうち、上位に表示されていたものをいくつか読みましたが、
「窮屈で面倒、生きづらい時代」
「こんなクレームにまで対応していたら、~や~と言ったクレームが来たらそれにも対応するのか」
「Ladiies and Gentlemen! と聞くと、ディズニーに来たんだなと言う気がして気分が盛り上がっていたのに残念」
そんな趣旨のコメントが多く並んでいました。
この方たちが感じる窮屈さや残念さは、マイノリティーの方たちが感じてきた悲しさと比べて、どれほどのものなんでしょうか。
私も、ディズニーで「Ladiies and Gentlemen!」と聞くと、気分が盛り上がります。でもこのアナウンスで悲しい思いをしている人がいるなら、やめて当然だと思います。
なぜなら、「私の気分の盛り上がり」なんて、ほんのちょっとのことだからです。ディズニーの楽しさが100ポイントだとしたら、ほんの3ポイントくらい。
でもこのことで悲しんできた人は、マイナス30ポイントとかに感じていたのかも知れません。
調べたところ、性的マイノリティーの方の割合は、3~5%とも、10%以上とも言われているそうです。
10人の人から3ポイントが消えてしまったとしても、たった1人がマイナス30ポイントもの大きさの悲しみを感じているなら、その1人を守るべきだと私は思います。
多数決だけで決めてはいけないことが、世の中にはあると思います。
マイノリティーでも生きています
性的マイノリティーの話をしてきましたが、これは障がいや病気でも同じだと思います。
私は大学時代に特別支援教育を専攻し、主に発達障がいについて学んできました。
サークル活動もいくつか行い、発達障がいやダウン症の方たち、そのご家族と交流をしてきました。
そういった障がいのある方たちやご家族、それをサポートする学生たちに対して、世間の反応は優しいものばかりではありませんでした。
活動中、悲しい思いを何度かしました。
そして今、自分の病気を公表してブログを書く中でも、批判的なコメントが付いたこともあります。
sentimentalover.hatenablog.com
統合失調症患者について理解を求めるのは迷惑だ、とコメントされました。
こういった話題には、賛否両論、批判的な意見もあると思います。
そして、ほとんどの人が「どうでも良いわ、自分関係ないし」という意見なのではないでしょうか。
私は、見てみぬふりの人間にはなりたくないです。
自分の立場の利益だけを主張する人間にも、なりたくないです。
私が今お世話になっている統合失調症のお薬。このお薬を最初に研究・開発してくれた人はきっと、自分の利益や名誉だけを考えて研究をしたのではないと思います。
医療費が3割ではなく1割負担で済むという制度。その他、公的な補助制度。こういったことも、導入をすすめてくれた人は、自分の利益や出世だけを考えたのでしょうか。
「当事者ではない人」が、苦しんでいる人のことを考えて頑張ってくれたから、今の私が生かされているのだと思います。
自分とは違う立場の人のことを考えられる、想像力のある人間でいたいです。
sentimentalover.hatenablog.com