かつて、主人はウンタンだった
最近、登場回数の多い主人ですが、今日のお話も主人についてです。
主人は小学生の頃、ほんの短い間、あだ名が「ウンタン」だったそうです。
人口の多い苗字なので下の名前で呼ばれることがほとんどで、下の名前を呼び捨てか、下の名前+くんで呼ばれていた主人。
そこにきての、突然のウンタンだったそうです。
理由は、学校でトイレの個室にこもっていた! とかではないです。
トイレ関係ではないそうです。
では、ウンタンとは何なのか。
教室の掲示物
小学校の頃って、教室の壁にお習字とか絵を貼り出されたりしましたよね。
他にも、授業で習ったことをまとめたり、自分について紹介するようなものを書いたりして、掲示されたりしましたよね。
主人のクラスでも、自己紹介を書いた紙を貼り出すということがあったそうです。
その中に、「嫌いな食べ物」という項目があったのだとか。
そこに主人は書いたのです。
「ウンタン」と。
ウンタンとは
答えを書きます。
当時の主人の嫌いなものは「ウンタン」ではなく、「ワンタン」です。
漢字で書くと「雲吞」、あの水餃子のおともだちみたいな美味しいやつです。
「ワンタン」と書いたつもりが、縦書きの箇条書きで「・ ワンタン」と書いたために「・」と「ワ」がくっついてしまい、クラスメイトたちから「ねぇ、ウンタンってなぁにぃ~?」となってしまったそうです。
話が少し飛びますが、皆さんは音楽の授業で「リズム打ち」って習いましたか?
音符や休符が書かれたリズム譜を見て、手拍子や打楽器でそのリズムを叩く授業、やりませんでしたか?
その際、休符を「ウン」、音符を「タン」と声に出し、「ウンタン ウンタン ウンタンタン♪」とか言いながら、リズムを刻む授業ありませんでしたか?
主人が嫌いな食べ物として「ウンタン」と書いてしまったころ、ちょうど音楽でリズム打ちの授業があったそうです。
その授業のたびに、主人はクラスメイトたちから「ウンタン!」と呼ばれたのだとか。
学年が変わって、ウンタンのあだ名は自然消滅したみたいです。
ウンタンの現在
主人の会社の先輩で、飲み会のたびにこのお話を要求してくる方がいるそうです。
ほかの方たちはもう何度も聞いて飽きているのに、毎回「ウンタンの話して!」とお願いしてくる先輩がひとりだけ。
そのたびに主人は「ウンタン ウンタン ウンタンタン♪」と話すそうです。
お酒の入った先輩は、毎回始めて聞くかのように大喜びだそうです。
この1年以上飲み会が無いので、ウンタンのお話は休業中です。
ちなみになぜ主人がワンタンが嫌いだったのか。
それは、小さいころ香港で初めて食べたワンタンに鮮やかな赤い具材が入っていて、それが嫌だったそうです。
今ではワンタン大好きなウンタンです。