私にとっての3.11
東日本大震災から13年ですね。
今でも生活が元に戻っていない人もいるようだし、きっと心の病気になってしまった人もたくさんいますよね。
もともと心の病気があって震災でもっとつらい思いをした人も、薬が無くて苦しんだ人もいるんじゃないでしょうか。
私の病気が完治しないのと同じで、そういった方たちのつらさを簡単に取り除くことは出来ないけれど、せめてお金や住む場所に関しては安心できるようなサポートが続いて欲しいと思います。
大震災があったのは、私が統合失調症になって約1年の頃でした。
家でドラマの再放送を見ていたら、地震が起きたと映像が切り替わり、そして津波の映像も流れました。
病気の状態が今より重かった私は、津波の映像を見ても作り物のように感じ、悲しみとか心配とか言った感情もあまり湧かなかったのを覚えています。
バラエティやドラマの放送が1週間ほどストップしてしまい、そういったテレビをダラダラつけていることでしか時間をやり過ごせなかったので、そのことだけがとにかくつらかったのを覚えています。
母にレンタルショップに連れて行ってもらい、DVDを借りまくって毎日何時間も観ていました。
今、被害に遭った人たちを思うと、とても悲しく思います。
亡くなった人のことも、生き残った人のことも。
行方不明のままの人を、探し続ける人たちのことも。
そういった人たちのことを考えると、ものすごく感情移入してしまい、あまり考えすぎてはダメだと意識的にブレーキをかけるくらいです。
あのころは、自分の悲しみで精一杯でした。
今は、人並みなのかは分からないけれど、罪のない人が苦しんでいる姿には胸が痛みます。
私のかかりつけの精神科のお医者さんも、ボランティアで被災地に行った話をしてくれたことがあります。
震災からすぐではなく、数年たっていたと思います。
あまり詳しくは教えてくれませんでしたが、何年たっても、つらい思いをしている人たちがいるのだと分かりました。
私自身がそうであるように、心の病気を回復させるのは、適切な投薬と時間の経過、そして周囲との人間関係だと思います。あと、最低限のお金も必要です。
少しでも多くの人が、人生をリカバリーできることを、心から望みます。