お風呂が不得意
私はお風呂に入るのがあまり好きではありません。好きではないというか、不得意です。
現在は、1日1回お風呂に入ってはいますが、髪の毛を洗うのは、汗をかいたときでなければ2日に1回です。
病気を発症したばかりのころは、お風呂に入るのがものすごくしんどくて、母に促されながら入っていました。ゆっくり湯船につかることもなく、シャワーですませていました。なんと、髪の毛を洗うのは週に1回でした……。
ひとりになって何か作業をするということが、とにかく不安でしんどかったです。髪の毛やからだを洗っているとぼーっとして手が止まってしまい、悲しい記憶が溢れてきてしまいます。髪の毛を乾かすということも辛かったです。とにかく、お風呂に関する全部が労働でした。
温泉との出会い
しかし、偶然近くの温泉施設に行ったことで、お風呂に関するきもちがガラッと変わりました!湯船につかってからだが温まると、なんだかホッとしたのです。
もともと温泉やお風呂が好きだという方で、精神疾患にかかっていない方は、お湯につかってリラックスなんて普通のことじゃないかと思われるでしょう。しかし、心がつらい状態にある人が求めているのは、そういったレベルの安心ではないのです。
私は温泉に行って、目からうろこが落ちるようでした。本当に不思議なくらい、ホッとしたのです。
それ以来、ときどき温泉施設に行くようになりました。結婚して引っ越した現在では、月に2~3回は行っています。髪の毛を洗って乾かすのはしんどいので、できるだけ髪の毛を洗わない日に行くようにしています。
残念ながら家のお風呂ではここまでの安心感は得られず、現在でも入浴は手短にすませたいことの1つです。時間をかけて入ると、上がった後に汗がひかなくて、逆に体が冷えてしまうのです。ですが、シャワーだけでなく湯船につかるようにはなりました。
からだを温めると安心する
病院でお医者さんからも、からだを冷やさないようにということを時々言われます。知り合いの薬剤師さんからも、ショウガなどからだを温めるものを摂ると良いよと聞きました。詳しいことはわかりませんが、からだを温めることは、医学的にも安心感とつながっているようです。
何より、私は実体験としてそれを感じました。
統合失調症の患者さんは、とにかく安心を求めています。病気でない人には分からないことだと思いますが、そんなことで気分が変わるの?というような、自分でもよくわからないことで辛くなったり安心したりします。
安心のきっかけは万人に共通するものではないかもしれませんが、よかったら、温泉、試してみてください。身近な方が辛そうにしていたら、誘ってあげてみてください。
統合失調症でなくても、心がしんどくなっている人には、何らかの良い変化があるかもしれません。
これからも、私が感じた安心やリラックスの方法を、紹介できたらと思います。