ネガティブ主婦の一喜一憂ブログ

基本ネガティブですが、希望をもって生きてます。いろいろと持病がありますが、最低限のお薬でそこそこの状態を保って暮らしています。動揺しやすく繊細気質な私の、病気や日々の生活の一喜一憂を綴るブログです。たまに可愛いワンコ登場☆

【統合失調症1】 特徴的な症状は幻覚?妄想? 主な3つを解説

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早期発見の重要性

統合失調症は、若い世代に多く見られる精神疾患です。約100人に1人の割合で発症するとも言われており、決して珍しい病気ではありません。

 

私もその当事者ですが、1度発症すると、治療がとても難しいです。

薬を飲むことで落ち着いた状態をキープする「完解」という状態を目指して治療することになります。

 

重症化するととても辛く、社会生活にも困難が生じます。

本人が病気に気づくのは難しいこともあるので、ぜひ周囲の方が病気を正しく理解し、早期発見と早期治療につなげていってあげてください。

 

 

特徴的な3つの症状

統合失調症特徴的な3つの症状を解説します。

私自身の経験も併せて紹介したいと思います。

 

①陽性症状

陽性症状は、本人の言動から周囲の人も気づきやすい症状です。

 

【幻覚】

実際には存在しないものが、あるように感じられます。

存在しないものが見える「幻視」、聞こえるはずの無い音声が聞こえる「幻聴」、実際には近くにないものの味やにおいを感じる「幻味」「幻臭」などがあります。

 

最も多いとされているのが「幻聴」です。複数の人が話し合っていたり、自分に直接話しかけてくるような声が聞こえます。

 

私は病気を発症したころ、「幻臭」がありました。人込みなどで、そのころ身近だった人たちの使っているシャンプーや整髪料のにおいがし、近くにいるのかと思って探すけれどいない、ということが頻繁に起こりました。

 

「幻聴」は、今でも調子が悪くなると聞こえることがあります。私の場合は、よく聞き取れないにぎやかな話し声が聞こえます。隣の部屋でテレビが付いているのかな? というようなイメージです。実際にはテレビは付いていないし、屋外でテレビの無いような場所でも聞こえることがあるので、主人に「こういった声がしているか?」と確認し、「これは幻聴なんだな」と思うといった感じです。

 

【妄想】

現実とは異なることを事実だと思い込みます。周囲が否定しても、その思い込みからなかなか離れられません。

「私は監視されている」「あの人たちは私のことを悪く言っている」「自分は特別な存在で、特別な能力がある」などの妄想が現れます。

 

私自身を振り返って「あれは妄想だった」と言えることは無いのですが、病気を発症したころに周囲の人から受けた扱いはとても辛いものだったと感じているので、もしかしたら被害妄想的な症状があったのかも知れません。

 

陰性症状

陽性症状とは反対に、周囲の人には気づきにくい症状です。

 

【意欲の低下】

それまで普通に行えていたような行動がおっくうに感じられたり、やり方が分からなくなったりします。着替えや歯磨き、入浴といったことをしなくなり、引きこもってしまう場合もあります。

 

私はまさにこの通りで、すべてがおっくうで行えなくなりました。

 

【感情が乏しくなる】

それまで自然に感じられていた喜怒哀楽の感情が乏しくなり、きもちが動かなくなります。身近な人が亡くなるといった出来事があっても、悲しみを感じられなくなることもあります。

 

私の場合は、発症した始めのころは、「楽」以外の感情は乏しくならず、むしろ頭の中は苦しみでぐちゃぐちゃでした。周囲に不満をまき散らし、いろいろな人との関係が悪化して行きました。

その後、症状がどんどんひどくなっていく中で、常にぼーっとして、感情表現が減っていったように思います。

 

私が病気になって1年後、日本では大変な災害が起こりました。東日本大震災です。しかし、このときの私は、津波の映像をテレビで見て「大変なことが起こっているのだな」ということは理解できましたが、悲しいという感情を抱くことはありませんでした。

多くの人が亡くなり、大切な人を亡くした方々がいて、跡形もなく泥だらけになってしまった街。そういったものを見ても、その境遇にある人たちの感情が、私の中には入って来ませんでした。

まるで「ひとでなし」ですが、テレビ番組が震災の内容ばかりになり、テレビ依存症だった私はそのことで不安になり、退屈と焦燥感を感じる日々を過ごしていました。

 

陰性症状には薬が効きにくく、進行すると社会生活が困難になります。

 

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③認知機能障害

記憶をうまく保持できなくなるため、話が脱線したりつじつまが合わなかったりします。物事の段取りが分からなくなって、簡単な手続きなどが難しくなってしまいます。

 

私は、この症状はとても実感していました。銀行を解約したり携帯電話の機種変更をしたりと言ったことがとても複雑に感じ、店員さんの説明が理解できませんでした。

また、発症してから何年かの記憶がとても曖昧で、覚えていないことがたくさんあります。

 

まとめ

個人差がありますが、多くの場合、3つの症状すべてが存在しています。

始めは陽性症状が目立ちやすく、それが落ち着いてくると、陰性症状や認知機能障害がはっきりしてくるといったケースが多いようです。

 

いずれにしても、本人がこれらが統合失調症の症状だと認識するのは難しいため、周囲の人が「病気かも知れない」と感じたら、治療を受けるためのサポートをしてあげてください。

 

早期発見、早期治療が症状を悪化させないために大切です。

 

統合失調症のサインと早期治療の重要性についてはこちらの記事も↓↓

sentimentalover.hatenablog.com

 

 

〇さらに詳しく知りたい方へ〇

厚生労働省のサイトへのリンクです↓↓

みんなのメンタルヘルス|厚生労働省

 

 

参考文献:NHKテキスト『きょうの健康